
2018年9月28日
めまいや耳鳴り、ふらつき、頭痛などに悩まされても、特定の病気ではない場合、ストレスが関係している場合が多くあります。この記事では、仕事中にできるリフレッシュ法や簡単なストレッチ、お風呂の入り方の工夫など、日常生活に取り入れやすい予防法や対処法をご紹介。ウオーキングのコツもお届けしています。
めまいや耳鳴りが起こると、「脳や耳に異常があるのでは」と心配になりますが、検査をしても病気が見つからないケースもあります。その場合、大きな原因のひとつとして考えられるのが、ストレスです。
ストレスを受けて交感神経が優位になると、脳が不快に感じることで、自律神経のバランスが崩れ、めまいや耳鳴りを招きます。また、自律神経の働きが乱れると、脳への血流量が異常をきたし、めまいや耳鳴りだけでなく、立ちくらみや頭痛にもつながります。さらに、抑うつや更年期障害の症状としてめまいや耳鳴りが現れることがあることも、知っておくとよいでしょう。
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人間関係や業務量の問題などで、仕事中にストレスを感じている人は、簡単なリフレッシュ方法を取り入れましょう。また、時間と心に余裕をもって行動する習慣を身につけると、不安やイライラの軽減に役立ちます。
昼休みや休憩時間は、椅子に座ったままできる「3・3・6呼吸法」を試してみませんか。目を閉じ、3秒鼻から吸い、3秒息を止め、6秒鼻から吐くという簡単な呼吸法です。1日5分から始めることをおすすめします。
パソコン作業などで疲れ目や肩こりも感じているなら、40℃くらいの蒸しタオルで目や肩を温めてみましょう。収縮した筋肉をほぐせるだけでなく、血めぐりもよくなるので、めまいや耳鳴りの原因をやわらげることができます。
趣味や音楽を楽しむなど、夜は自分なりの方法でゆっくりリラックス。家族の世話などで気が抜けないという人は、バスタイムを活用して心を休息させましょう。就寝する約2時間前にぬるめのお湯に入浴すると、眠りにつきやすくなる効果もあります。
めまいや耳鳴りがあると「次はいつ起きるのだろう」と不安になりがちです。しかし、「病は気から」という言葉があるように、不安や緊張は、めまいや耳鳴りの原因になります。
特に耳鳴りは、BGMを流して耳鳴りを音でかき消したり、趣味や楽しいことに没頭したりすると、気にならなくなる傾向が顕著です。ショッピングに出かけたり、親しい人とお茶を飲んだりして、「気を紛らわす」「気にならない環境をつくる」ことが効果的な予防法です。
抱えているストレスを親しい人に相談してみるのもよいでしょう。根本的な解決はできなくても、話を聞いてもらうだけで心が軽くなり、状況を冷静に整理できるかもしれません。
めまいや耳鳴りの症状が出ていないときは、適度に身体を動かして、ストレスを解消し、血行を促進しましょう。心地よい疲労感は、質のよい眠りにもつながります。人と競い合うスポーツはストレスになる可能性もあるので、すぐに始められる簡単な運動として、ウオーキングがおすすめです。
その際、単調なペースの歩行より、「3~5分早歩きして、3~5分ゆっくり歩く」を繰り返すインターバル歩行が効果的です。時間を計測するのが面倒な人は、坂道や階段でペースを上げ、平坦な道はゆっくり歩くとよいでしょう。最初は1日10分程度から始め、20分以上を目安に徐々に時間を延ばしてください。
めまいや耳鳴りの原因の一つが、糖尿病をはじめとする生活習慣病による脳の血流障害です。3食を規則正しくとり、野菜をたっぷり食べる、高脂肪食を避けるなど、食生活にも気を配ってください。塩分の多い食事は高血圧を悪化させ、動脈硬化につながるので、塩分を控えることも重要です。また、無理なダイエットによる栄養状態の悪化で耳鳴りが起こるケースがあることも知っておきましょう。