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最近、物忘れが多い。40代や50代でも認知症?【原因と対策】 よく見られている記事

2017年12月27日

最近、物忘れが多い。40代や50代でも認知症?【原因と対策】

「物忘れが増えた」「もしかして、もう認知症?」…。そう感じることが増えたら、認知症の正しい知識を知っておきましょう。この記事では、加齢による物忘れと認知症による物忘れの違いや、年代や性別によって発症しやすい認知症の種類をご紹介。中年期のうちから心がけておきたい対策や予防法もお届けします。

発症しやすい認知症の種類は年代によって異なります

中年期以降に物忘れが増えると「認知症かもしれない」と心配になる人が多いようです。しかし、単なる物忘れは老化による自然な現象である場合が多く、「物忘れが気になるうちは認知症のおそれは小さく、認知症になると物忘れに気づけない」という傾向があります。

認知症と聞くとひと括りにとらえられがちですが、脳血管性、アルツハイマー型、前頭側頭型、レビー小体型の4大認知症があり、大きな割合を占めているのが、70代以降に発症しやすいアルツハイマー型と、生活習慣病が招く脳血管性です。

知っておきたい!認知症を防ぐ5つのセルフケアのコツ

「最近、物忘れが多い。40代や50代でも認知症?」。花王ヘルスケアナビでは、そんな気がかりな変化や悩みに役立つセルフケアをご紹介します。上手に取り入れて、いつまでも健やかで自立した毎日を送りましょう。

コツ1.脳血管性とアルツハイマー型、2つの認知症はどう違う?

脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症は、発症しやすい時期や特徴が異なります。脳梗塞や脳出血といった脳血管障害(脳卒中)によって引き起こされる脳血管性認知症は、中年期からの取り組みである程度は予防できます。70代になると、アルツハイマー型認知症への備えや早期発見が重要(*1)です。

*1 出典:鈴木隆雄『超高齢社会の基礎知識』(講談社、2012)

コツ2.生活習慣病対策で脳血管性認知症を予防

脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血の後遺症として起こります。脳梗塞や脳出血は、高血圧が最大の原因です。高血圧が続くと動脈硬化が進行し、脳の血管が詰まったり、脳の血管が破れたりするためです。

高血圧に加え、肥満、喫煙、飲酒、ストレスなども動脈硬化の要因として挙げられます。つまり、生活習慣病を防ぐことが、脳血管性認知症の最も有効な予防法です。

生活習慣病は、若い頃からの暮らし方によって、長い年月をかけて徐々に引き起こされます。タバコを吸う習慣のある人は、禁煙が急務。毎日の食事を見直すと同時に、ウオーキングなどで血行をよくするのも大切です。

▼関連記事:男性は特に脳卒中などの血管老化に気をつけましょう

コツ3.頭も身体もよく動かして、アルツハイマー型認知症を予防

70代以降になると、アルツハイマー型認知症を発症する人が増えます。一次予防が難しい病気ですが、ウオーキングや頭を使いながら楽しめる運動などで、身体を動かすことが予防や改善に有効(*2)であることが明らかになっています。

*2 出典:鈴木隆雄『超高齢社会の基礎知識』(講談社、2012)

運動するときに「頭を使う」習慣も重要です。散歩するときは、何も考えず歩くのではなく、どんな花が咲いていたかを確認する、信号を待つ間に通った車のうち赤い車は何割だったかを計算するなど、常に頭を動かしてみましょう。

頭を動かすという意味では囲碁や将棋もおすすめです。特に高齢期以降は、一人でゲームをするより仲間と交流しながら楽しむと、脳への刺激にもなります。

コツ4.アルツハイマー型認知症は、別名「脳の糖尿病」

近年になり、糖尿病の人はアルツハイマー型認知症になる割合が高いという調査結果が発表されました。また、糖尿病とアルツハイマー型認知症では、脳の変化しやすい部分や低下する認知機能の種類などに共通点があることもわかってきています。

健診で血糖値が高いと言われたにもかかわらず放置しているという人は、糖尿病だけでなく認知症の予防にもつながると理解し、生活習慣の改善を始めましょう。

コツ5.歯を失うと認知症リスクがなんと2倍!

前項の糖尿病と同様に知っておきたいのが、歯周病と糖尿病、そして認知症との関係です。以前から歯周病は糖尿病の合併症として知られてきました。それに加え、歯周病になると糖尿病が悪化することも明らかになってきました。

さらに、自分の歯が多く残っている人ほど、認知症になるリスクが少なくなることもわかっています(*3)。歯を失う原因である歯周病を早い段階から防ぐことで、認知症も予防できるというわけです。

「歯ぐきから血が出ている」「赤くはれている」といった変化に気づいたら、早めに受診しましょう。日常生活では、歯肉の炎症を防ぐハミガキを使い、歯と歯肉の境目をきちんと磨く習慣を身につけましょう。

※3 出典:厚生労働省研究班「介護保険の総合的政策評価ベンチマークシステムの開発 」(平成22年度)

 
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