2019年12月2日
寒い日が続き、風邪やインフルエンザの予防が気になり始める時期。手足が冷えて眠れないという悩み、冷えが原因の肩こりや目の疲れ、寒さからくるトイレの悩みや頭痛などが気になる人も増えます。年末年始は忘年会や新年会などで食やお酒を楽しむシーンも多く、受験を控えたお子さんはこれまで以上に健康管理が大切。そこで今回は、「ヘルスケアナビ」の記事の中から、寒い時期を元気に乗り切るために知っておきたい、冬の不調の原因と対処方法をご紹介します。
冬の健康で気をつけたいこととして多くの人が思い浮かべるのが、風邪の予防。うがいや手洗いをしたり、マスクを使ったりする人も増えますね。まず、どのような原因で風邪をひくのかを知っておきましょう。
原因微生物が、くしゃみなどで飛散された飛沫を介して鼻や口から入り、鼻腔から咽頭までの上気道の粘膜に付着すると、20分で細胞の中に入ってしまうといわれています。風邪は医学的には急性上気道炎(かぜ症候群)と呼ばれ、炎症の5大症状(赤み、腫れ、痛み、熱、機能障害)がみられます。また、上皮細胞が傷つくと、受容器が刺激されて咳が出ます。
体内に入ったウイルスなどを除去するために働くのが、鼻や喉の粘膜に生えている線毛という短い毛。「温める」「湿らせる」ことで、線毛の機能が高まるそうです。
鼻と喉の粘膜では、びっしりと生えた短い線毛(繊毛)が、侵入してきたウイルスなどを除去します。この線毛の動きを活性化するのが、加温と加湿です。外出時にマスクを着用すれば、鼻や喉を温めて乾燥を防ぎ、風邪の予防につながります。
ウイルスが鼻や喉の粘膜に付くと、20分で細胞の中に入ってしまうといわれており、そのままにすると風邪を引きやすくなります。帰宅したらうがいする、温かい飲み物を意識してとる、喉飴をなめるなどで、口の中をこまめに保湿して喉の乾燥を防ぎましょう。緑茶や紅茶に含まれるカテキンには、抗ウイルス効果があるので、緑茶を飲んだり、緑茶でうがいをしたりするのもおすすめです。唾液の分泌を促すマッサージも活用しましょう。
「手足の冷えがツラくて眠れない」という人は、お風呂に入るタイミングを調整すると温まる上に寝つきがよくなるそうです。手足だけでなく身体全体の保温や日中の活動量も大切であることや、冷えがさまざまな不調に関係することも知っておきたいですね。
就寝する約1~2時間前に入浴すると、深部体温(脳や内臓の温度)の急降下により、寝つきがよくなり、深い睡眠を得られることがわかっています。夏は38℃、冬は40℃前後の熱すぎない程度のお湯に、10分以上を目安にゆっくりつかってください。それでも冷えが気になる人は、お湯の温度を1℃くらい上げてもよいでしょう。
寒い職場で長時間のパソコン作業をしていて、肩こりや目の疲れがひどいと感じることはありませんか? 疲れやこりが起こる原因とその対処方法を知れば、ツラい肩こりや目の疲れをセルフケアできます。
冷える職場で同じ姿勢を続けていると、疲れやこりがさらに悪化することもあります。冷えにより筋肉が緊張し続けることで血行が悪くなり、疲労物質や発痛物質が流れ去らず、滞留するからです。
「目が疲れて見えにくいから前かがみの姿勢になって首や肩がこる」「長時間の不自然な姿勢が首や目などに疲れを及ぼしている」のどちらのケースも考えられますが、目を温めて気持ちがよいと感じたら、疲れ目が首や肩のこりを悪化させている可能性があります。その場合は、蒸しタオルなどで目を温めましょう。目のピント調節力の改善やリラックスにもつながります。
冷えや寒暖差が片頭痛や緊張性頭痛の原因になるケースもあるそうです。「そういえば寒い日や天気が悪い日に頭痛がする」という人は、下記も参考にしましょう。
お子さんの受験勉強も、いよいよ追い込みです。目を酷使するからこそ、お子さんの視力にきちんと合ったメガネやコンタクトレンズを。お子さんが勉強に集中するあまり、コンタクトレンズの装用時間が長くなっていないか、家族も気に留めておきましょう。また、勉強をするときの姿勢にも注意が必要です。
子どもの成長のスピードは速く、それに伴い、視力や顔のサイズも変化します。去年あつらえたばかりのメガネでも、フレームがフィットしなくなっている場合もあります。
コンタクトを装用しているお子さんが深夜まで勉強をする場合は、装用時間を守っているか注意してください。長時間の使用を続けると、目の疲れだけでなく、さまざまな目の障害を招く恐れがあります。
大切な時期だからこそ、目を守るためにできることを知り、しっかりサポートしていきたいですね。
空気が乾燥する冬、大人が気をつけたいのが、ドライアイです。加齢によって涙の分泌量や安定性が低下すると、ドライアイになりやすく、目の疲れやかすみにもつながるそうです。
クリスマスや忘年会、新年会などでお酒を飲む機会が多くなるという人は、胃を守るためにできる工夫をチェックしておきたいですね。お酒やおつまみを頼むときには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。
飲酒する前には何かつまんでおく、最初に頼むものはアルコール度数の低いものにするなど、胃を守る工夫をしましょう。
ビールによく合う揚げ物や肉料理、辛いものや酸っぱいものは、胃酸の分泌を増やす原因です。胃の調子が悪いときは、枝豆や豆腐、淡泊な魚料理などを意識して食べてください。
アルコール度数の低いお酒を最初に頼んだり、胃酸の分泌を増やす原因になるおつまみを避けたりすることが、胃を守りながらお酒を楽しむためには必要なのですね。
下痢をしやすい、お腹を下しやすいという人は、下記も参考になりそうです。
暖かい場所から屋外などの寒い場所に出たときに、突然トイレに行きたくなってしまうので困っている…という人もいるかもしれません。寒い時期の尿もれ対策のためにできることを知っておきましょう。
トラブルを防ぐためには、保温性にすぐれた下着や靴下を着用して、下半身を冷やさないようにするのが大切。外出時には使い捨てカイロなどで下腹部を温めるのもおすすめです。
尿もれが気になって外出がおっくうになったという人は、尿もれ用パッドを利用する方法もあります。
使い捨てカイロなら、外出時にも気軽に利用できますね。尿もれ用のパッドを利用すれば、より安心して外出を楽しめるようになりそうです。
夜中にトイレで目が覚めて困っているという男性は、下記もチェックして、尿の悩みの改善に役立てましょう。