花粉症の鼻水や鼻づまりがツライ【原因と対策】

本間生夫 先生(東京有明医療大学学長)

2019年11月27日

鼻水、鼻づまり、くしゃみがツラい花粉症。この記事では、花粉症の発症や悪化を防ぐ日常生活の工夫として、洗濯や掃除、室内の調え方などをご紹介。苦しい鼻づまりをやわらげるセルフケアなどもお届けします。

花粉の侵入を防ぎ、鼻の不調をやわらげる工夫を取り入れましょう

花粉症は、外鼻孔(鼻の穴)や口などから体内に侵入した花粉が、鼻や喉の粘膜に付着して留まることが原因。私たちの体は、花粉を異物として認識し、抗体がつくられた結果、くしゃみや鼻汁、鼻づまりなどとして現れます。日常生活に支障がでるほどの症状に悩む人もいます。

最大の花粉症対策は、花粉が体内に入るのを防ぐこと。また、不規則な食生活や睡眠不足、ストレスは、自律神経のバランスを崩し、花粉症の症状を悪化させる原因にもなります。

この記事では、花粉の侵入を防ぐ工夫や、鼻の不快な症状に役立つコツをご紹介します。実は花粉症の対策は、「私は花粉症ではない」という人にも役立ちます。花粉症の抗体は時間をかけてつくられるので、花粉を取り込んだからといってすぐに発症せず、あるとき突然、発症するからです。未来の発症を積極的に予防したい人も、取り入れてみませんか。

コツ1.マスクとメガネで花粉をシャットアウト

花粉症の季節の定番アイテムともいえるマスクは、花粉の侵入を防ぐだけでなく、鼻と口を覆うことで、鼻や喉の温度と湿度を保つので、鼻や喉の粘膜の血めぐりを促す効果もあります。その結果、線毛(繊毛)が活性化すると、異物を防御する機能も高まります。メガネや帽子も併用するとさらによいでしょう。

コツ2.洗濯と掃除でも花粉を減らせる!

つるつるした素材のコートやジャケットを選ぶ、柔軟剤の静電気防止効果を利用して衣類に花粉が付着するのを防ぐといった工夫も取り入れましょう。頻繁に洗濯できないアウターは、静電気防止効果のある衣料用スプレーを使うと、花粉を払い落としやすくなります。

<花粉付着抑制効果モデル実験>

花王調べ「花粉付着モデル試験」(2007年)
※木綿試験布を各条件で処理した後、花粉を入れた密閉容器中で振とうし、付着した花粉数を計数した

屋外で髪や衣類に付着した花粉を室内に持ち込み、床に落ちたままにすると、帰宅後も花粉症の不快な症状が続くこともあります。頻繁な掃除を心がけましょう。

コツ3.室内の空気を湿らせて悪化を防ぐ

空気が乾燥していると、花粉症の症状が悪化しがちです。空気清浄機や加湿器、エアコンの加湿機能を活用して、室内の空気の乾燥を防ぎましょう。ただし、こまめな清掃でカビや雑菌を除去してください。マスクで加温加湿することも、喉の乾燥を防ぐのに役立ちます。

コツ4.鼻づまりが苦しいときは蒸しタオルで温める

「鼻づまりが苦しい」「仕事や勉強がはかどらない」ときは、蒸しタオルを使って鼻を温めるのもおすすめです。温めると鼻づまりの原因である鼻粘膜のうっ血がやわらぎます。

鼻がつまると、口呼吸になりがちで、喉も乾燥してしまい、症状の悪化につながりかねないことも知っておきましょう。

コツ5.お風呂で花粉を落として鼻や喉にたっぷりの蒸気を

夜はシャワーで済まさず、湯船につかって、髪も含めた全身の花粉を落としましょう。体が温まるだけでなく、バスルームのたっぷりの蒸気が鼻や喉に湿り気を与えるので、線毛の働きもよくなります。気温の変化が激しく、生活環境の変化も多い春は、ストレスがたまりがちな季節。熱すぎない38~40℃ぐらいのお湯にゆったりつかると、リラックス効果も得られます。

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