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思春期・青年期の歯のケアとQ&A よく見られている記事

2016年3月30日

むし歯(虫歯)、口臭、歯肉のトラブル、歯周病。さまざまな歯のトラブルや悩みが増えてくる年代です。ていねいに歯をみがいて歯と歯肉を健康に保ちましょう。

歯の色の基礎知識と着色時のケア

歯が白い人、黄色い人がいるのはなぜ?

ひとつには、エナメル質の透明感や厚さ、象牙質の色に個人差があるためです。歯は、黄色味を帯びた象牙質を半透明のエナメル質がおおっていますから、エナメル質が透明な人、薄い人ほど、内側にある象牙質の色が透けて、黄色っぽく見えるわけです。象牙質の黄色みが強い人も同様です。

また、むし歯などによって、歯の神経が壊死したりすると、象牙質が黒ずんで黒っぽく見えることもあります。さらに、紅茶やコーヒー、タバコなどによる着色も、歯が黄ばんで見える原因のひとつです。

care3_2歯は、黄色みを帯びた象牙質を、半透明のエナメル質がおおっています。エナメル質がうすく、透明な人ほど、内側の象牙質が透けて、歯が黄色っぽく見えます。

紅茶やコーヒーで歯が着色する?

もっとも着色しやすいのは、紅茶、緑茶、烏龍茶などのお茶類、そして赤ワインです。これらに含まれる渋み成分のタンニンは、カルシウムや鉄といった金属イオンと結合して、歯の表面に付着しやすく、いったん付いてしまうと、歯みがきをしても簡単には取れません。少しずつ蓄積され、やがて歯の黄ばみになってしまいます。

お茶類の場合は、ペットボトル入りより、リーフティーのほうがタンニンを多く含んでいるので、より歯に残りやすくなります。もちろん、カレーなど色の濃い食べ物の色素も歯につきますが、この色素は歯をみがけば取れるので、それほど問題にはなりません。

着色しやすいのはどこ?

前歯の裏側や歯並びが悪くてくぼんでいる部分などは、ハブラシが当たりにくいので、着色成分が残りやすくなります。また、唾液にはタンニンと結合しやすいカルシウムが含まれているため、下の前歯の裏側や両奥歯の外側といった唾液腺のそばも、着色しやすいところです。これらは歯石がつきやすいところでもありますから、とくにていねいな歯みがきを心がけましょう。

下の前歯の裏側は、だ液の分泌腺があり、歯石がつきやすい場所です。

kiso7_04前歯の裏はハブラシを縦にして、毛先を奥の裏にしっかり押し当てて、上下に動かしてみがく。下の前歯の裏側は、ハブラシのかかとを使うと、うまくみがける。

美白ハミガキ(歯磨き)は歯を傷めませんか?

ハミガキを使わずにブラッシングを続けると、歯が黄色く着色してくることがあります。これは、お茶やコーヒーに含まれる色素(タンニンなど)や、タバコのヤニなどが唾液中のカルシウムなどと結びついて歯の表面に沈着したものです。ハミガキにはこれらの汚れを落として歯を白く保つ役割があり、毎日ブラッシング時に使用することで歯の着色を予防することができます。

美白ハミガキは、通常のハミガキより清掃剤を多く含んでいたり、ヤニを落としたり歯にツヤを与える成分を含んでおり、より歯を自然な白さに近づける工夫がされています。

歯に対するハミガキの安全性は、国際規格(ISO)で定められています。国内で認可を受けて市販されている美白ハミガキを含めたすべてのハミガキはこの安全性規格を満たしていますので、安心してお使いください。

歯に摩耗が見られる場合は、ブラッシングするときの力を落とすなどの工夫が必要です。

口臭が気になるときのケア

起床時になぜ口臭が激しくなるの?

朝起きたときに、口臭を強く感じるのは、夜眠っている間、だ液の分泌量が少なく、細菌が繁殖しやすいからです。口の中がネバネバするのも、原因は同じです。 気になる方は、就寝前に、しっかりと歯みがきをすることが大切です。

殺菌剤が配合されているデンタルリンスなどを使うのも一案です。
寝ている間の細菌の繁殖が防げるので、翌朝もお口の中がさわやかです。

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細菌は就寝中に増え、起床時に最大となります。 このため、起床時はだれでも口臭が強くなります。

 

月経になると口が臭う気がします

口臭の原因菌には、女性ホルモンによって増殖するものがあります。
そのため、女性ホルモンの分泌がさかんになる月経中は、ふだんよりも原因菌が繁殖しやすい環境になってしまうわけです。この間は、よりていねいに歯をみがくように心がけましょう。

簡単にできる口臭対策を教えて

まずは口の中を清潔に保つこと。とくに舌をきれいにすることが大切です。 口臭の多くは、歯垢よりも舌の上やつけ根にたまったよごれ「舌苔」から発生するので、歯みがきの後に、舌もみがくと効果的です。 舌みがきは、いつも使っているハブラシでOK。ただし、舌はとても傷つきやすいので、弱い力で、軽くかき出すようにしてください。 病的口臭の場合は、病気を治すのが第一です。

むし歯(虫歯)と知覚過敏のケア

むし歯(虫歯)をどう防ぐ?

基本は、毎日の歯みがき。ハブラシをきちんと歯に当てて、1本1本ていねいにみがきましょう。とくに、むし歯になった歯の反対側の歯は要注意。左右どちらか一方の歯がむし歯になると、もう一方の歯もむし歯になる傾向があります。

同時に、食生活も見直してみてください。厚生労働省の歯科疾患実態調査によると、12歳以降、むし歯が急増します。これは、食生活が乱れてくるのが原因と考えられています。ジュース類を含めた甘いものをとりすぎたり、だらだら間食をつまんだりしていたのでは、せっかくの歯みがき効果も半減です。

また、成人すると仕事などで忙しいためか、むし歯に気づいても放置してしまい、悪化させる人が少なくありません。定期的に歯科健診を受け、早期発見、早期治療を心がけましょう。

治療した歯がまたむし歯(虫歯)に、なぜ?

むし歯になったということは、その歯に汚れがたまりやすいということです。治療して詰め物をしても、その環境を変えなければ、むし歯リスクはいっこうに減らず、治療した部分の周辺から、再びむし歯になる危険性は高いのです。治療した歯やその周辺は、ほかの歯以上に注意してブラッシングすることが大切です。

知覚過敏とは?

冷たいものを食べたときやハブラシを当てたとき、むし歯でないのに歯がしみるのは、多くの場合、「象牙質知覚過敏症」です。

歯肉が下がるなどして歯の根元の部分が露出すると、象牙質の中にある管を通じて神経が刺激されるため、一過性の痛みが生じやすくなったりします。一時的な知覚過敏なら自然に治るケースもありますが、症状が続くようなら、歯医者さんに相談したほうがいいでしょう。

歯石がつきやすい唾液といわれたが、改善できる?

残念ながら、これは体質なので、改善はむずかしいと思われます。歯石とは、たまった歯垢が唾液中のカルシウムやリンと結びついて石灰化したもの。歯をみがくだけでは落とせないので、歯医者さんで落としてもらうことが必要です。

しかし、歯垢のうちなら、日常の歯みがきで落とすことができます。歯石になる前、つまり歯垢のうちに確実に落として、歯石を防ぎましょう。

親知らずはむし歯(虫歯)になるから抜いた方いい?

親知らずが生えるのは16~18歳以降。奥歯の一番奥に生えるため、曲がって生えたり、ハブラシが届きにくかったりして、むし歯になりやすいのです。

とはいえ、むし歯になったり、歯肉が炎症を起こしたりしていないのであれば、必ずしも抜く必要はありません。ただし、歯肉が腫れるなどのトラブルを、たびたび起こすようなら、歯医者さんにみてもらいましょう。

*親知らずは、もともと無い人もいます。また、あごの中にもぐったままで、一生生えてこないこともあります。

歯肉のセルフチェックとケア

思春期特有の歯肉炎ってあるの?

この年齢に見られることから、「思春期性歯肉炎」と呼ばれます。思春期は「第二次性徴期」といわれるように、ホルモンが大きく変化する時期。このホルモンの変化に反応して、ちょっとしたことでも、歯肉が炎症を起こしやすくなったり、炎症が強く出たりしやすくなるのです。

また、むし歯の増加率がもっとも高いのも、この年代。これはホルモンの影響というより、食生活の乱れが大きな原因です。ケアはもちろん、甘いもののとりすぎやだらだら食いなど、食生活の乱れにも注意が必要です。

若くても歯周病に?一度罹ると治らない?

厚生労働省の歯科疾患実態調査によると、15歳~24歳の7割以上もの人に歯肉からの出血や歯石の沈着などの歯肉炎と関連する所見がみられます。

歯槽骨が溶ける歯周炎にまで進行してしまっては、元通りにするのはむずかしいのですが、歯肉炎のうちなら、日常のケアをきちんと行えば治ります。歯と歯肉の境目に、ハブラシの毛先をきちんと当ててみがきましょう。

年齢階級別歯肉の所見の有無

平成23年度「歯科疾患実態調査」(厚生労働省)より作図

 

歯周病のセルフチェックの方法を教えて

気づかないうちに歯周病になっているのではないかと心配される方は、とても多くおられます。歯周病は自覚しないうちに徐々に進行することが多いので、日常的にチェックすることは、とても大事です。1週間に1回は、鏡を用いて、口の中をよく観察しましょう。その際のポイントは、歯と歯の間の歯肉の三角形の部分(歯間乳頭)。歯肉の炎症はここから始まることが多いので、赤くなっていないかをよく見てみます。

care3_4ハブラシの毛先を、歯と歯肉の境目に当てて、小刻みに動かしてみがきます。

このほか、以下のような症状が1つでもあれば、歯医者さんに相談しましょう。
□ ブラッシングすると出血する
□ 歯が長くなった気がする(または、歯の根が見える)
□ 冷たいものがしみる
□ 歯と歯の間にものがはさまりやすい(または、歯と歯の間にすき間がある)
□ 朝起きたときに口の中がネバネバした感じがして口臭がある
□ ときどき歯肉が腫れる
□ 歯が動く

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健康的なピンク色で、ひきしまっています。歯と歯の間の歯肉が赤みを帯び、ぷっくりと腫れています。

月経時に歯が疼くが、むし歯(虫歯)?

月経中は、女性ホルモンの分泌がさかんになるため、軽い歯肉炎を起こすことがあります。歯周病菌の中には、女性ホルモンを好むものがあり、また、歯肉の毛細血管も女性ホルモンの影響を受けやすいため、ふだんなら炎症を起こさない程度の歯垢でも、ホルモンの変化に反応して、歯肉が赤く腫れてしまうのです。でも、この歯肉炎は一時的なもの。月経が終わると、おさまることが多いようです。

歯肉を健康に保つ良い方法は?

歯肉を健康に保つには、歯と歯肉の間の汚れをきちんと落とすとともに、歯肉に適度な刺激を与えることが必要です。歯と歯肉の境目に、ハブラシを当てて、小刻みに動かしてみがきましょう。

このとき、ハブラシは、とくに歯と歯の間の歯肉(歯間乳頭)に届きやすい、先細毛や極細毛タイプのものを用いて長めにみがくのが効果的です。歯みがき時間が短い方には、歯垢をかきだしやすい球状毛とすき間に届く極細毛を組み合わせたハブラシを使うといいでしょう。ハミガキも歯肉炎予防効果があるもののご使用をおすすめします。

care3_4ハブラシの毛先を、歯と歯肉の境目に当てて、小刻みに動かしてみがきます。

極細毛と球状毛を組み合わせた歯ブラシ

極細毛と球状毛を組み合わせた歯ブラシなら、歯と歯の間の歯肉に毛先が届き、効率的に歯みがきできます。


 
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