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せきやくしゃみをすると、尿もれする。トイレに駆け込んでも間に合わないことが増えた よく見られている記事

2016年9月2日

せきやくしゃみをすると、尿もれする。トイレに駆け込んでも間に合わないことが増えた

せきやくしゃみなどのふとした拍子に「あ!もれてしまった」という経験を持つ女性は、年齢とともに増えるようです。「尿もれ(尿漏れ)」は、膀胱などを支えたり尿道や肛門を締めたりする働きを担う骨盤底筋(こつばんていきん)という筋肉がゆるみ、腹部にかかった力(腹圧)の影響を受けやすくなると、起こりやすくなります。骨盤底筋がゆるむ原因を知り、骨盤底筋を鍛えるとともに、外出先で快適に過ごす知恵を知っておきましょう。

40代の3割近くが悩まされている「尿もれ」。原因は加齢だけでなく、日常生活にも潜んでいます

不意に尿がもれてしまった場合、「他人ごとだと思っていたのに、なぜ私が!?」と思う人もいるかもしれません。しかし、調査によると、70代の女性の半数近くが尿もれ(尿失禁)の経験があり、50代で38%、40代でも28%にのぼります(図1)。

図1/花王調べ「軽失禁 実態調査」(2013年)より作図

図1/花王調べ「軽失禁 実態調査」(2013年)より作図

 

女性の尿の悩みは、加齢とともに増加し、妊娠出産で骨盤底筋がゆるむことによっても増えます。特に、40歳以上の人や出産を経験している人は、「尿もれは自分にも起こる可能性がある」と認識することが大切です。

▼関連記事:女性の尿の悩みは、多くの臓器を支える骨盤底筋群と短い尿道に影響されています

とはいえ、歳を重ねても尿もれに悩まされない人もいます。なぜなら、尿もれが起こる原因やきっかけは、ライフスタイルの中にも潜んでいるからです。それを見つけるための第一歩としておすすめなのが、排尿日誌です。次に紹介するセルフケアも上手に取り入れて、毎日を明るく過ごしましょう。

▼関連記事:「排尿日誌」で自分の排尿パターンを知ると、尿の悩みの改善につながることもあります

知っておきたい!尿もれを防ぐ5つのセルフケアのコツ

「せきやくしゃみをすると、尿もれする。トイレに駆け込んでも間に合わないことが増えた」。そんな悩みの対策や予防法をご紹介します。自分に合ったセルフケアを上手に取り入れて、快適でさわやかな毎日を送りましょう。

コツ1.尿もれ対策はゆるんだ骨盤底筋(こつばんていきん)を鍛えることからスタート

くしゃみをしたり、重い荷物を持ったりすると、お腹に力が入ります。腰の骨盤の底にハンモックのように張られた骨盤底筋が、加齢や出産によりゆるんでいると、腹圧がかかることで尿がもれてしまうことがあります。

普段の生活で骨盤底筋を意識する機会は少ないので、どこにあるかわからないという人がほとんどです。肛門をすぼめて引っ張り上げたり便を切ったりするイメージで力を入れてみると、確認できるかもしれません。排尿時に尿を止めたり勢いを弱めたりすることでも、骨盤底筋を意識できます。

骨盤底筋は筋肉なので、普段の運動で鍛えることができます。自分でできる尿もれ対策として、ぜひ毎日の習慣にしてください。

<ベッドできる骨盤底筋体操>

あおむけに寝て、足を肩幅に開いて膝を立てる。力を抜いて肛門と膣を締め、そのままゆっくり5つ数える。これを数回繰り返す。途中で力が抜けたら締め直して5つ数える

あおむけに寝て、足を肩幅に開いて膝を立てる。力を抜いて肛門と膣を締め、そのままゆっくり5つ数える。これを数回繰り返す。途中で力が抜けたら締め直して5つ数える

 

<仕事の合間やテレビを見ながらできる骨盤底筋体操>

床につけた足を肩幅に開き、背筋を伸ばし、正面を向き、肩の力を抜き、肛門と膣を締めてゆっくり5つ数える。このとき、お腹に力を入れず、お腹が動かないようにするのがコツ。数回繰り返す

床につけた足を肩幅に開き、背筋を伸ばし、正面を向き、肩の力を抜き、肛門と膣を締めてゆっくり5つ数える。このとき、お腹に力を入れず、お腹が動かないようにするのがコツ。数回繰り返す

コツ2.肥満気味の人は尿もれしやすい傾向があるので、適正体重をキープ!

少し意外かもしれませんが、肥満は尿もれを引き起こす原因の一つです。膀胱を圧迫したり、骨盤底に負担をかけたりするからです。特にBMI(図1)が30以上の人は要注意。運動する習慣を身につけ、食生活にも留意しましょう。

BMI算出方法

BMIとは、Body Mass Index(ボディ・マス・インデックス)の略で、国際的に用いられている肥満度の指標。成人の場合、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で判定される。体重(kg) ÷ 身長(m)÷身長(m)と計算しても求めることができる。体重60kg、身長160cmの人のBMIは約23となる

コツ3.体型に合わないキツい下着や脱ぎにくい衣類が尿もれを招くことも…

尿もれが気になる人は、身につけるものにも気を配りましょう。例えば、強く締めつける補正下着などを着用していると、お腹を圧迫し、骨盤底筋に影響を与える可能性があります。

また、脱ぐのに手間がかかる衣類や下着は、急に尿意を感じてトイレに駆け込んだものの、脱ぐのが間に合わずにもれてしまう場合もあります。特に外出時は、ベルトのいらないズボンにする、ガードル類やタイツの過剰な重ね着を防ぐなど、工夫しましょう。

コツ4.使い捨てカイロや湯たんぽで、尿意を引き起こす冷えを防止

「寒い場所に移動したら強い尿意を突然感じてしまい、トイレに急いでも間に合わなかった」というときは、冷えや寒さが尿もれの引き金になっています。冷えると、人間の体は水分をできるだけ排出しようとするからです。

そんなトラブルを防ぐためには、保温性にすぐれた下着や靴下を着用して、下半身を冷やさないようにするのが大切。外出時には使い捨てカイロなどで下腹部を温めるのもおすすめです。夜はゆっくり入浴して、寝るときは湯たんぽを使うなど、冷えを防ぐ生活を心がけてください。

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コツ5.尿もれ用パッドに抵抗がある人は冷えるときや花粉症の季節にトライ

尿もれが気になって外出がおっくうになったという人は、尿もれ用パッドを利用する方法もあります。使うのに抵抗がある場合は、冷える季節やくしゃみをすることが増える花粉症の頃、または旅行するときなどに、期間限定的に使ってみるのもよいでしょう。

生理用のナプキンで代用する人もいますが、生理用ナプキンはあくまでも血液を吸収するためのもの。血液と尿は、成分も粘度も臭いも異なります。快適に過ごすためには、尿もれ用のパッドをおすすめします。
 
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