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初潮がきたばかりの娘の生理が不順。量も多くて生理痛もツラそう new

2016年12月28日

初潮がきたばかりの娘の生理が不順。量も多くて生理痛もツラそう

初経(初潮)から3年間程度は、月経の状態が不安定な傾向があります

思春期は体が大きく変化する時期です。子宮も十分に発育しておらず、子宮の入口が硬く閉じているので、経血が押し出されるときの痛みを感じやすい状態です。さらに大人より子宮頚部が長いことも、痛みを強くする原因です。そのため、思春期の月経痛(生理痛)は大人に比べてひどい場合があります。

大人は子宮体部と頚部の長さが約2:1~3:1の割合なのに対し、思春期は約1:1と子宮頚部が長く、しかも硬い。経血を押し出すのに時間がかかり、痛みも増す

 

月経周期や経血量についても同様で、卵巣ホルモンの分泌が安定している大人とは異なり、思春期はまだまだ不安定。周期も量も一定しない場合がよくあります。初経から3年間くらいは排卵のない月経も多く、日数も経血量も少ないという人もいます。規則的な周期になるまでは、突然の月経に備え、外出の際はバッグの中に生理用ナプキンを一つしのばせておくとよいでしょう。

このように、体が発達しきれていない思春期は、大人の月経の状態とは異なるので、さほど神経質になる必要はありません。ただし、授業を我慢できないほどの痛みや、出血が2週間以上続く状態なら、一度受診してみることをおすすめします。

コツ1.月経のことを気軽に話せる雰囲気づくりを!

一般的に、月経や生殖器について学校で教えるのは小学校4年生前後。その前に初経を迎えると、お子さんだけでなく家族も心の準備ができておらず、慌てる場合が少なくありません。また、男女別に教えている学校も多いため、「生理は恥ずかしいもの」「隠さなくてはならないネガティブなもの」という意識を抱きがちです。

そこで、普段からお子さんと本を読むなどして、月経の正しい知識や情報を一緒に学び、月経について気軽に話せる雰囲気をつくっておきませんか。例えば、「今回は出血がとても長く続いている」と恥ずかしがらずに打ち明けてくれれば、早めに病院へ行って対処できます。

初経を迎えたら、基礎体温や体調をメモする手帳、可愛いサニタリーショーツ、生理用ナプキンなどを素敵なラッピングでプレゼントするのもおすすめ。「生理は隠すもの」という意識を払拭すれば、気がかりなことがあった場合に相談しやすくなる可能性も

コツ2.初経を機に婦人科を気軽に受診する習慣を!

お子さんの初経を機にぜひ探してほしいのが、かかりつけの婦人科です。「あまり行きたくない」「敬遠したい」というイメージを持っている人が多いのか、妊娠や出産以外で婦人科に行ったことのある人は、大人の女性でも約半数(図1)。早いうちから婦人科に気軽に行く習慣を身につけておけば、月経痛、PMS(月経前症候群)、月経不順などで悩んだときに受診しやすく、卵巣や子宮の病気などを発見できる可能性も高まります。

婦人科を敬遠する理由の一つに、内診があるようです。実際、「婦人科に行くと内診台に上がらなければならない」と勘違いしている人が少なくありません。しかし、性経験のない小学生のお子さんが生理痛で受診した場合、内診をすることはまずないと考えてよいでしょう。「18歳になっても初経がこない」といった場合には、子宮や膣の存在を確認するために、内診が必要です。

コツ3.生理用ナプキンの正しい選び方や使い方をチェック

慣れない月経の間を快適に過ごすには、生理用ナプキンの選び方や使い方も重要です。経血の量やその日の行動に合わせて、ぴったりのものを選んでください。

経血やナプキンの量を人と比べる機会は少ないので、「ナプキンを使いすぎているかも!? 経血量が多すぎるのでは?」などと心配になる人もいます。量にもよりますが、昼間は2~3時間おきに取り換えるのが目安。1時間の授業を昼用ナプキン1枚、夜は大きめの夜用ナプキン1枚で乗り切れる程度なら、経血が多すぎるということはありません。1日に10枚以上使うようなら多いと考えます。経血がどんどん増えたり、貧血になったりしたら、受診しましょう。

コツ4.大人と同様に、無理なダイエットと冷えに注意

極端なダイエットで栄養が不足していたり、冷えや寒さにより血行が滞ったりしていると、大人と同じように、月経痛や月経不順を引き起こす原因になります。思春期は健康な体を育む大切な時期なので、食事抜きや特定の食品だけに頼るダイエットはおすすめできません。朝昼晩の3食をきちんと食べ、特に月経の間は鉄分の豊富な食材を積極的にとってください。

若い頃しか楽しめないファッションを楽しむのは大切ですが、脚やおへそを出すスタイルは冷えを招き、月経痛などを悪化させてしまうおそれがあります。腹巻や靴下、保温性の高い下着、使い捨てカイロなどで、冷えない工夫をしてください。夜はしっかり湯船につかり、体の芯まで温めることで、痛みがやわらぐことがあります。

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コツ5.お風呂上がりはネコのポーズで腰をほぐす

血流を促して腰の疲れやこりをほぐすには、ストレッチも効果的です。おすすめのタイミングは、体が十分に温まった入浴後。月経中に限らず、毎日のお風呂上がりの習慣にすれば、背筋や腹筋の強化につながります。床や畳などの硬い場所で行い、背中を反らしたときに顔だけを上に向けないようにするのがポイントです。

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<お風呂上がりに!生理痛におすすめのストレッチ(*1)>

(1)四つんばいになり大きく息を吸った後、息を吐きながらおへそを見るように背中を丸める。このとき肘を曲げないように注意
(2)もう一度大きく息を吸い、息を吐きながら腰が気持ちいいと感じる程度に背中を少し反らし、視線を上へ軽く向ける。(1)(2)を5回程度繰り返す

 

*1 参考:福田千晶『腰の痛みが治った!』(日東書院、2007)

 
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