注目のキーワード

イライラ、疲れ、ほてり…。30代で気になったら、若年性更年期?

2016年12月20日

イライラ、疲れ、ほてり…。30代で気になったら、若年性更年期?

イライラや心の落ち込み、のぼせやほてりなどが気になり、「若年性更年期(障害)」や「プレ(プチ)更年期」と考える女性がいます。更年期とは閉経をはさんだ前後約10年のことで、閉経に向けた月経の周期の変化などが起こります。この時期に該当しない女性の場合は、不調の原因を見つめ直すとともに、生活習慣の改善に努めることが大切です。この記事では、20~30代の女性に多く起こる、更年期の症状に似た不調について取り上げています。

卵巣の老化で起こる閉経や更年期と、若い女性の不調は根本的に異なります

テレビや雑誌で「若年性更年期(障害)」や「プレ(プチ)更年期」といった言葉を知り、「私もそうなのでは?」と受診する20~30代の女性が増えていますが、そもそも「若年性更年期」という医学用語は存在しません。更年期とは、閉経の前後約10年間のこと。加齢により卵巣ホルモンの分泌が減り、閉経に向けて月経が不順になるのが、更年期の始まりです。イライラ、疲れ、うつ状態などがあったとしても、月経が順調な若い女性の場合は更年期とはいえないのです(*1)。

20代や30代でも、月経不順や更年期特有のホットフラッシュ(ほてりやのぼせ)に似た症状が起こることはあります。しかし閉経前後でなければ、「月経不順の原因は卵巣の老化ではなく過労やストレス」「ホットフラッシュと思っていたけれど、自律神経の乱れや冷えのぼせ」など、別の理由があると考えられます。

もし更年期障害のような不快な症状が現れるのが、月経予定日の10日~1週間前なら、PMS(月経前症候群)の疑いがあります。月経前にさまざまな心身の不調が現れ、月経が始まるとすっかりおさまってしまうのが特徴です。

ここでは、PMSと更年期の違いや、20~30代の女性が直面しがちな不調の対策などをご紹介します。自分の悩みの原因を知って、正しい対策の実行に役立ててください。

*1 若い女性でも卵巣機能が低下して月経が止まる「早期(早発)卵巣不全」「早発閉経」という病気があるが、非常にまれであり、更年期障害のような自覚症状は少ない

知っておきたい!20~30代の女性の不調を改善する5つのセルフケアのコツ

「イライラ、疲れ、ほてり…。30代で気になったら、若年性更年期?」。そんな気になる不調の対策に役立つ知識をご紹介します。まずはイライラや疲れの原因を見つめることが大切。生活習慣を見直し、体調を健やかに整えましょう。

コツ1.同じ月経不順でも、世代が違えば原因も違う

更年期の原因は、加齢による卵巣機能の低下です。卵巣ホルモンの分泌量が減少し、無排卵性月経や月経不順になり、やがて閉経に至ります。したがって、更年期症状に似た不調があったとしても、20~30代の女性の場合は、その原因は別のところにあると考えるのが自然です。

女性の体についての正しい知識をもち、自分はPMSなのか、それとも別の不調なのかという視点から、健康状態を見つめ直しましょう。不調が続く場合は、自分だけで判断せず、婦人科を受診することをおすすめします。

コツ2.こんな不調に思い当たれば、PMSの可能性が…

PMSの症状は、身体的なものと精神的なものに分けられます。身体的な不調は、小さな不調がいくつも現れるのが特徴です。精神的な不調は、「イライラする」「怒りっぽくなる」が多く、自分で感情をコントロールできないほどの精神状態になる人も少なくありません。

身体的な不調
精神的な不調
疲労感 頭痛 むくみ 眠気 乳房の張りや痛み 下腹部の張りや痛み 便秘 食欲の増進 片頭痛 吐き気 ニキビ 腰痛 冷え性イライラする 怒りっぽくなる キレやすくなる 涙もろくなる 憂うつになる 集中力が低下する 判断力が低下する 無気力になる

コツ3.本当にPMS?セルフチェックで自分の体を見つめ直す!

スケジュール帳やカレンダーに、月経周期、不調になった日にちやその症状を記録しましょう。面倒かもしれませんが、基礎体温も測っておくと、医師の診断を受けるときに役立ちます。それに加え、コツ2でご紹介した身体的・精神的な不調が出現したら記入し、強度別に「●◎○」といったマークもつけておきます。「仕事が忙しかった」「子どもを叱ってしまった」などの生活上の出来事や、体調や気分がよかったかも記録します。2カ月ほど続ければ、パターンが見えてくることがあります。

<月経周期と卵巣ホルモンの分泌>
kounenki0_03

 
PMSは、期間が長い人で、排卵の前後から月経開始2~3日後まで続きます。不調を感じるのが月経前の数日に限られていたり、黄体期(高温期)に集中していたりすれば、PMSの可能性が高いと判断してよいでしょう。心身の不調が月経周期とは関係なく出現していたら、PMSの可能性を除外できます。

コツ4.若い世代の月経不順は、ストレスや過労、ダイエットを疑ってみる

卵巣ホルモンの分泌をコントロールしているのは、脳の視床下部です。視床下部は自律神経の中枢でもあり、感情形成に関与する大脳と連絡しているので、強いストレスやなどを感じると、卵巣ホルモンのバランスが乱れます。このような理由から、若い女性の月経不順のほとんどは、ストレスや過労によるものと考えられます。また、無理なダイエットが原因の場合もあります。

ストレスの原因を根本的になくすのは難しくても、ストレスと上手に付き合う努力をしましょう。エステサロンやネイルサロンに行く、趣味に没頭するなど、自分なりのリラクゼーションを見つけることが大切です。

kounenki5_02

コツ5.冷えのぼせは、冷やさずに温めるのが基本!

20~30代の女性が「更年期のホットフラッシュでは?」と勘違いしやすいものに、冷えのぼせがあります。顔がカーッと熱くなるのに、手足は冷えているのが特徴です。血行が悪い冷え症の人や、ストレスや生活習慣が原因で自律神経のバランスが崩れている人に発生しやすいようです。

冷えのぼせが起こったら、つい冷やしたくなりますが、冷えている手足を温めたほうがよいでしょう。反対に上半身は、首の詰まったタートルネックを避けるなど、熱や汗がこもらない服装を。日頃から運動する習慣を身につけ、血行をよくしておくのも大切です。

血行を促進するという意味では、夜はシャワーだけで済まさず、入浴を。ぬるめのお湯につかり、お風呂から上がって体温が下がってきたら、安眠に入るグッドタイミングです。

▼【更年期】をもっと読む

この記事をシェア

  • facebook
  • twitter
  • google+
  • はてブ