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更年期の症状が落ち着いたのに、かゆみや頻尿が気になるように… よく見られている記事

2016年12月20日

更年期の症状が落ち着いたのに、かゆみや頻尿が気になるように…

「更年期もそろそろ終わりかしら」「更年期の不調がやっと落ち着いた」という頃に、肌がぴりぴりしたりかゆくなったりするといった症状のほか、頻尿や尿もれが気になり始める人がいます。これは、卵巣ホルモンの一つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の減少が影響している可能性があります。この記事では、日常生活のさまざまなシーンで肌をいたわるコツや、尿もれを防ぐ知恵などをご紹介します。

コラーゲンの産生を促すエストロゲンが減少すると、皮膚や粘膜の弾力性が失われます

皮膚のむずがゆさやピリピリ、手足のしびれ、膣などの粘膜の不快感、頻尿や尿もれ…。これらの症状は、主に更年期の後期から閉経後にかけて現れます。

卵巣ホルモンの一つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)には、皮膚に潤いや弾力性を与えるコラーゲンの産生を助ける働きがあります。したがって、更年期以降に皮膚や粘膜の乾燥や不快感が気になり始めたという場合は、エストロゲンの減少が原因と考えられます。さらに、加齢により汗腺から分泌される水分も減り、皮脂膜や角質層が薄くなるので、皮膚のバリア機能が低下して、刺激に敏感になる人もいます。

頻尿や尿もれの原因はさまざまですが、コラーゲンの減少もその一つです。膀胱や尿道の粘膜が薄くなり、収縮が悪くなるので、尿が少したまっただけでも尿意を感じやすくなるからです。また、加齢とともに骨盤底(こつばんてい)の組織がゆるむと、尿もれが起こりやすくなります。

▼関連記事:女性の尿の悩みは、多くの臓器を支える骨盤底筋群と短い尿道に影響されています

知っておきたい!更年期の肌や尿の悩みを防ぐ5つのセルフケアのコツ

「更年期の症状が落ち着いたのに、かゆみや頻尿が気になるように…」。そんな悩みの対策や予防法をご紹介します。自分に合ったセルフケアを毎日の生活に取り入れて、肌や尿のトラブルを乗り切りましょう。

コツ1.水分と油分を与えて乾燥を防ぐのが、かゆみを抑える基本

コラーゲンや皮脂が減った肌は、かゆみや刺激を感じやすくなります。乾燥しないようにするのが最も有効な対策です。

入浴時は、皮脂を必要以上に奪う熱いお湯は避け、ぬるめのお湯につかります。セラミドなどの保湿成分が配合された入浴剤を使うのもよいでしょう。ボディブラシでごしごしと体をこすったり、洗浄力の強い石鹸を使ったりするのは避けてください。お風呂上がりは刺激の少ないクリームを塗って水分と油分を補い、衣類は肌を刺激しない素材を選びます。

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コツ2.「気持ちいい」と感じる程度のマッサージで血行を促進

血行が悪いと、皮膚のかゆみやピリピリが出やすくなるので、マッサージや運動で血液循環をよくするのも効果的です。マッサージはオイルやジェルなどを塗ってすべりをよくしてから、気持ちいいと感じる程度に行いましょう。

コツ3.デリケートゾーンはそっと洗って、触れる素材にも注意

性成熟期に活発に分泌されていたエストロゲンには、膣の中を酸性に保ち、細菌感染を防ぐ作用がありました。エストロゲンが分泌されなくなると、膣内の酸性度が低下するので、細菌に感染しやすくなります。清潔に保つことは大切ですが、膣には自浄作用もあるので、洗いすぎたりこすったりしないように気をつけてください。

過敏になっている粘膜に刺激を与えないために、トイレットペーパーでこすって拭くのは避け、そっと押さえるようにしましょう。トイレットペーパーの種類によって刺激を感じことがあるという人は、素材などをよく吟味して選んでください。硬い素材のガードルなどでかゆみが出る場合もあるので、下着類にも気を配りましょう。

温水洗浄便座のビデを使うときは、そっと洗う程度に。おしり部分を洗うときは、肛門を洗った水滴が膣につかないように注意します。ショーツは頻繁に変え、おりものシートは長時間つけっぱなしにしないように心がけてください。

コツ4.日常のちょっとした動作に気をつけて、尿もれを予防

重いものを持ち上げたときやくしゃみをしたときの尿もれは、骨盤の底部である骨盤底を支える筋力が低下し、膀胱の内圧に押されて尿が押し出さされてしまうことで発生します。尿もれは更年期だから起こるというわけではありませんが、加齢とともに増えるため、更年期以降に目立ちます。

膀胱や尿道を支える骨盤底筋(こつばんていきん)は、加齢や妊娠出産、排便時のいきみなどで次第にゆるみます。しかし、体操によって鍛えることも可能です。ベッドの中でできるポーズもあるので、尿の悩みを抱えている人は実行してみましょう。

▼関連記事:コツ1.尿もれ対策はゆるんだ骨盤底筋(こつばんていきん)を鍛えることからスタート

骨盤底筋のゆるみを防ぐために、日常生活で気をつけたいのが、重いものを引っ張ったり、荷物を持ち上げたりするときの姿勢です。お尻を突き出したまま引っ張るような動作をするのは避け、腰を低くして“腰を入れた”姿勢をとってください。腰痛を防ぐためにも、知っておきたいポイントです。

<荷物を持ち上げるときの基本の姿勢>

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荷物を持ち上げるときは、荷物に近寄ってしゃがんでから、荷物に対して正面を向き、両手で持ち上げる。左右に動かすときは、荷物を持ったまま上半身の向きだけねじると腰を傷める原因になるので、きちんと立ち上がってから体全体の向きを変えるとよい

コツ5.尿もれ対策は、生理用ナプキンで代用せず、尿もれパッドを!

尿もれが気がかりで外出したくないという人は、尿もれパッドの利用を検討しませんか。まずは長時間の外出や旅行のときから試してみましょう。

「尿もれパッドを買うのが恥ずかしいから」と生理用ナプキンを使う人もいますが、経血と尿は全く別のものです。生理用ナプキンは粘度のある経血を効率的に吸収するための構造であり、さらさらした液体の尿の吸収を目的につくられたものではありません。そのため、尿の吸収が間に合わず、横からもれたり、吸収した尿が逆戻りしたりすることがあります。

閉経によりコラーゲンが減って過敏になっているデリケートゾーンの肌にとって、刺激となる可能性もあるので、尿をしっかり吸収し、尿の刺激から肌を守る尿もれパッドを使いましょう。

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