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【からだキレイ史】平安時代の女官たちのシャンプー休暇 よく見られている記事

2016年7月8日

【からだキレイ史】平安時代の女官たちのシャンプー休暇

平安美人の条件の一つは「長くて美しい黒髪」。平安文学を代表する『源氏物語』(著:紫式部)でも、光源氏が愛した女人たちの髪についての描写が何度も登場します。今回は、そんな平安女性たちの髪のお手入れや衛生事情についてご紹介します。(画像は平安時代の洗髪風景)

普段は水洗いナシ!香りとツヤで美髪を演出

当時の洗髪料は、「泔水(ゆする)」というお米のとぎ汁。これを櫛につけて髪をすくのが、日常のお手入れでした。気になる臭いは、装束(しょうぞく)に焚きしめたお香や、香枕(小型香炉を入れた枕)などでカバー(*1)。ツヤを出すための整髪料は、丁子(ちょうじ)(*2)の油やさねかずらの煮出し液でした。

*1 出典:落合茂(1993)『洗浄風俗史話』文芸復興社
*2 丁香(ちょうこう)やクローブの別名でも知られている

吉日限定!女官たちは休暇をとってシャンプー&ドライ

水道事情などが現代とは大きく異なる平安時代、女性の長い髪を水洗いするのはひと苦労。泔水(ゆする)などを川辺に持参して洗髪し、乾かした後に香を焚きしめていました。暖かい季節にしかできないので、1年に1~2度だったと推測されます(*3)。

宮仕えをする女官たちは、占いに基づき、5日に1度くらいの頻度で入浴していました。洗髪についても同様で、吉凶日を守り、休暇をとって髪を洗っていました(*4)。

*3 *4 出典:落合茂(1993)『洗浄風俗史話』文芸復興社

参考文献:花王石鹸資料室編(1971)『日本清浄文化史』花王石鹸、落合茂(1973)『“洗う”文化史話』花王石鹸資料室編,花王石鹸
協力:花王ミュージアム

 
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