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子どもの便秘、家でも学校でも出ないので、困っている…

2016年9月16日

子どもの便秘、家でも学校でも出ないので、困っている…

「便秘は大人がなるもの」というイメージが強いかもしれませんが、子どもでも便秘になることがあります。「学校のトイレではうんちをしたくない」というお子さんも多いようです。便意を無理に我慢しないよう伝えるとともに、家で規則正しく排便するために、食生活に気を配り、ゆったりとした気持ちでトイレに行く時間をつくってあげるなど、家族みんなで取り組みましょう。

「早寝、早起き、朝食、トイレ」が合言葉。便のもとになるものもしっかり食べましょう

意外かもしれませんが、大人と同様に便秘で悩んでいる子どももいます。トイレトレーニングで嫌な思いをした、硬い便を無理に出したときに痛かった、学校のトイレに行きたくないなど、そのきっかけはさまざま。さらに、便がつくられにくい食生活や、便意を逃しがちな忙しい生活などにより、便秘になります。

おむつを変えていた頃と違い、一人でトイレに行けるようになると、ご両親がお子さんの便秘にすぐ気づけない場合が多く、うんちの話題を恥ずかしがるお子さんもいます。お腹のハリや腹痛を訴えたら、トイレのペースや便の状態などを確認してください。必ずしも1日1回の排便が必要なわけではありませんが、数日以上出ない、出すときに痛みを感じる、硬くてコロコロした便が出るという場合は、便秘対策を始めるとよいでしょう。

便秘を防ぐ基本は、生活リズムを健やかに整えて、正しい排便習慣を身につけること。便の材料になる食物繊維をたっぷりとるのも大切です。子どもの頃に身についた生活リズムや排便習慣は、大人になっても影響を及ぼすおそれもあります。お子さんの便秘に気づいたら、早めに改善を試みましょう。

※ここでの「便秘」は、医学的に診断された便秘ではなく、日常生活の中で使われている便秘症状を指しています

知っておきたい!子どもの便秘を改善する5つのセルフケアのコツ

「子どもの便秘、家でも学校でも出ないので、困っている…」。そんな悩みの対策や役立つ予防法をご紹介します。ご家庭でできるセルフケアを上手に取り入れて、さわやかで快適な毎日を送りましょう。

コツ1.まずは「学校のトイレでしたくない」の解消から

お子さんの便秘の理由として多々あるのが、「慣れないトイレに行きたくない」「友達の手前、うんちをしたくない」といったものです。しかし、便意があるのに我慢すると、便の水分が大腸の中で吸収され続け、便が硬くなり、「ますます出ない」という悪循環を招くおそれもあります。トイレに行きたくなったら無理に我慢しないように教えましょう。

コツ2.朝食の後に起こる便意を逃がさないために

家にいるときに排便しておけば、学校などで排便する必要はぐんと減ります。朝食後に起こりやすい便意を逃さず、毎朝きちんと排便するよう習慣づけてください。そのために必要なのは朝のゆとりです。トイレタイムの準備は前の晩から始まっていると認識し、夜更かしをやめ、早起きを心がけてください。

小学校5年生を対象にした調査で、「毎日同じ頃に便が出る」とする層で「朝食を必ず食べる」という割合が最も高い(*1)という結果が出ていることからも、規則的な排便と朝食の関連がうかがえます。朝食は抜かず、きちんと食べる習慣を身につけることが大切です。

*1 出典:群馬県教育委員会「群馬県児童生徒の食生活等実態調査結果報告書」(平成27年)、排便の規則性と朝食の摂取状況の関係(小学校5年生、サンプル数937人)

コツ3.これを機会に、家族みんなの生活習慣をチェック!

お子さんが小さいほど、家族の生活習慣が与える影響が大きくなります。例えば、朝のトイレタイムに家族が慌ただしくしていると、その雰囲気がお子さんに伝わり、緊張やストレスの原因になるおそれも…。緊張やストレスで交感神経が活発になると、腸の蠕動(ぜんどう)運動がにぶる可能性があります。

また、朝食を一人で食べる子どもは朝食を必ず食べるという割合が低く(*2)、普段の就寝時刻が遅いと朝食の摂取状況が悪くなる(*3)という調査結果もあります。

そこで、お子さんの生活習慣だけを改善するというより、家族みんなで就寝・起床時間や朝食の習慣を見直し、お子さんと一緒に取り組みませんか。帰宅時間がバラバラで夕食を一緒にとることが少ないというご家庭なら、「だんらんは朝」と決めて楽しく過ごすのも一つの方法です。

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*2 出典:群馬県教育委員会「群馬県児童生徒の食生活等実態調査結果報告書」(平成27年)、朝食の共食状況と朝食の摂取状況の関係(小学校5年生、サンプル数937人)
*3 出典:同上、ふだんの就寝時刻と朝食の摂取状況の関係(小学校5年生、サンプル数937人)

コツ4.好き嫌いをなくし、食物繊維をたっぷりと

便をつくるには、十分な「材料」が必要です。忙しくても朝食を抜かず、1日3食の規則正しい食生活を心がけてください。

「うちの子はちゃんと食べているのに…」という場合は、食事の内容を見直しましょう。実はおやつの割合が多い、偏食がちで野菜をあまり食べない、主食だけでお腹をいっぱいにしているといったお子さんは、便の嵩(かさ)を増す食物繊維が不足している可能性があります。

食物繊維をしっかりとるには、藻類・果実類・豆類・野菜類・きのこ類・いも類などを増やします。おやつを食べるなら洋菓子よりあんこの入った和菓子に、納豆が好きなお子さんなら朝食は納豆ごはんにする、具だくさんのスープや味噌汁をプラスするなど、コツコツと。無理に食べてもらおうとするとますます嫌がることもあるので、ようすをみながら食生活を変えていきましょう。

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コツ5.毎日のうんちについてゲーム感覚で楽しく記録

生活を客観的に見つめるために、「排便日誌」をつけると効果的です。「排便日誌」と聞くと、難しそうなものに感じるかもしれませんが、簡単な観察日記をつけるつもりで、気楽に取り組んでください。

お子さんが開くのを楽しみするようなノートを用意し、食べたものや排便の有無、便の量や形状を記録。きちんと排便があったら一緒に喜び、シールを貼るなど、ゲーム感覚で楽しみましょう。お子さんにとっても家族にとっても、健康な排便リズムへの意識が高まるきっかけになります。もし受診する必要が生じたときにも役立ちます。
 
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