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入浴の効果って?―すぐに役立つ健康入浴法(1) new

2016年12月28日

入浴は日本人の生活にとって欠かすことのできない習慣です。ここでは、3つの入浴効果のお話と、目的別の効果的な入浴法についてまとめました。毎日のように何気なく入っているお風呂を活用して、心身の疲れを癒し、健康を育みましょう。

入浴には、温熱作用、水圧作用、浮力作用の3つの作用があります

温かいお湯につかると疲れがとれてリラックスした気分になれるのは、入浴により3つの物理作用が働くためです。この3つの物理作用の特性を知って上手に活用すれば、毎日の健康づくりに役立ちます。

(1)温熱作用

体を温める働きのことです。湯船につかると、体温が上がり、皮膚の毛細血管が広がって血流がよくなります。それにより、新陳代謝が高まって体内の老廃物や疲労物質などが取り除かれ、疲労や痛み、こりなどがやわらぎます。お湯の温度によって心身への効果が異なるので、目的に合わせて調節してみましょう。

(2)静水圧作用

体にかかる水の圧力のことです。お湯の量にもよりますが、湯船で首までつかった場合、体全体にかかる力は約1トンともいわれています。つまり、お湯につかると、体の表面だけでなく、皮膚の下の血管などにまで大きな圧力が加わるというわけです。その圧力で、手足にたまった血液が押し戻されて心臓の働きが活発になり、血液やリンパの流れをよくします。

また、腹部への圧力は横隔膜(肺とお腹の間の膜)を上に押し上げます。すると、肺の容量が少なくなり、空気の量も減少し、これを補おうとして肺呼吸が活発になるという効果もあります。

(3)浮力作用

プールや海に入ると体が浮くように、湯船でも浮力が働いていて、空気中に比べると水中での重さは普段の約10分の1になります。そのため、体重を支えている筋肉や関節を休ませることができ、体全体の緊張がほぐれます。

また、水中で体を動かすと水の抵抗が加わるので、筋肉の増強に利用される場合もあり、リハビリテーションなどでも活用されています。

目的や体調に合わせた効果的な入浴法を知りましょう

毎日ただ何となくお風呂に入っていませんか? 実は、お湯の温度や量、お風呂につかる時間などによって、体に及ぼす影響はさまざまです。体調や目的に合った入浴法を知って、毎日のバスタイムをもっと健康的な時間に変えましょう。

ストレスやイライラを解消したいとき

夏なら38℃前後、冬なら40℃前後のぬるめのお湯に、10分以上を目安にゆっくりつかります。ぬるいお湯には副交感神経を優位にさせる効果があり、精神を鎮静させます。ストレスで疲れたときやイライラしたときにおすすめの入浴法です。

▼関連記事:リラックスやストレス解消―すぐに役立つ健康入浴法(2)

ぐっすり安眠したいとき

快眠したいときは、入浴するタイミングが重要です。寝床に入る時刻の2時間前を目安にお風呂に入ると、快眠を得やすいとされています。夏なら38℃前後、冬なら40℃前後のぬるめのお湯にゆっくりつかりましょう。

▼関連記事:睡眠と入浴―すぐに役立つ健康入浴法(6)

仕事を頑張る前やシャキッとしたいとき

主に朝風呂に向いた入浴法です。42℃くらいの熱いお湯にさっとつかり、長風呂は避けてください。交感神経を刺激するので、心身の緊張を高めます。ただし、心臓や血圧などに問題がある人にはこの入浴法はおすすめできません。

足のむくみや疲れをとりたいとき

水圧の原理を利用して、足にたまった血液やリンパ液を押し戻しましょう。湯船にたっぷりとお湯をはり、長めに入浴するのがおすすめ。お湯の温度は、夏なら約38℃、冬なら約40℃が目安です。

筋肉の疲れをとりたいとき

38~40℃程度のぬるめのお湯に、ゆっくりつかります。血管を拡張させて血行を促進すると、発痛物質や疲労物質を流し去ることができます。また、浮力により全身の筋肉や関節を休ませられます。

▼関連記事:肩こり・腰痛対策―すぐに役立つ健康入浴法(4)
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冷えが気になるとき

体が冷えたら、「思いっきり熱いお湯で温まりたい」と思うかもしれませんが、寒さで凍えたときや冷え症の人には40℃前後のぬるめの湯が効果的です。ぬるめのお湯ならじっくり長めにつかることができるので、芯までぽかぽかになり、血行が促進されるからです。

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肌の乾燥が気になるとき

できれば一番湯を避けるか、保湿効果のある入浴剤を使います。熱いお湯は皮膚を乾燥させ、肌の老化を早めるといわれています。ぬるめのお湯につかり、タオルなどでこすりすぎるのを避け、お風呂上りには保湿クリームを使いましょう。

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